日本はリーマンになる??

産経新聞

  • 日本がリーマンにならないために

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091102/fnc0911021049008-n1.htm


日本国債を発行する財務省金利上昇圧力が強まる中、政府はこれまでどおりにコントロールできるのか。今後、その能力が試されそうだ(ブルームバーグ

 ヘッジファンド運用者のデービッド・アインホーン氏は米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが砂上の楼閣にすぎないと見抜いた

 破(は)綻(たん)前のリーマン株を空売りしていた同氏は今、ひとたび金利が上昇し始めたら「日本が政府のデフォルト(債務不履行)かハイパーインフレ的な為替相場の死の循環を免れる道があるとは思えない」と話す。リーマンはともかく、日本の国がつぶれるというのは怖い話だ。

 アインホーン氏が率いるグリーンライト・キャピタルは大幅な金利上昇に備えるオプションを購入している。同氏は根拠なき低金利を支えにしてきた債券相場の暴落という現象を見込んでいる。

 日本のデフォルトというのはありそうもない話ではある。日本は20年間、そのような予想を裏切ってきた。増税によって15兆ドル(約1400兆円)の個人金融資産を吸い上げることもできるし、最悪の場合は国有資産を売却することも可能だ。日本政府は危機管理のエキスパートなのだ。

 しかし、2010年に債券利回りが急上昇するという見方にはより根拠がある。今後1年の間に、日本の市場金利は恐らく大幅に上昇するだろう

 日本銀行政策金利を引き上げないだろう。問題は債務だ。日本の公的債務の水準は既に国内総生産(GDP)の2倍に近く、先進国中で最悪。だからこそ、ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのカール・ワインバーグ氏をはじめとするエコノミストらは日本国債の格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げない格付け会社の「犯罪的な怠慢」を責める。対GDP比の債務比率が200%を突破すれば、このような議論は勢いを増すだろう

ブルームバーグ William Pesek)

William Pesekは、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です

ともかく、好きなだけ債務を増やすという日本政府の能力が来年試されるということだそうです。とは言え一国民の僕らに出来ることはそうありませんが…

追記

外国株ひろば

  • 「心配すべきは日本であり、アメリカではない」

http://gaikokukabuhiroba.blogspot.com/2009/11/blog-post_03.html
を読むともっと厳しいことが書いてありますね。個人が出来ることは個人防衛しかないようです。
さらに追記
上記の外国株広場にCDSの話が出てくるんですが、

日本のCDSクレジット・デフォルト・スワップ)の価格は35から63ベーシス・ポイントへと急騰した。ドイツの21、フランスの22、米国の22、英国の47と比べても日本の動きはおかしい

2008年10月 朝鮮日報

http://www.chosunonline.com/article/20081014000012
をまとめると

パキスタン(25.7%)
アルゼンチン(23.8%)
ベネズエラ(16.5%)
ウクライナ(16.2%)

ロシア(5.6%)
トルコ(5.4%)
南アフリカ(4.2%)
ブラジル(4.0%)
世界平均(3.93%)
メキシコ(3.9%)
韓国(3.67%)

日本(0.34%)
米国(0.33%)
ドイツ(0.26%)
ニュージーランド(0.23%)
ノルウェー(0.18%)
地中海のマルタ(0.15%)

ベーシス・ポイントは1%の1/100なので、0.63%まであがったと言うことですね。たしかにドイツ、米国が下がっている中、日本は上がっていますが、まだ余裕あるように思いますが、だめなんでしょうか。