IMF、インド中銀に金200トンを売却

ロイター通信

  • IMF、インド中銀に金200トンを67億ドルで売却

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000633-reu-int


 11月2日、IMFは、保有する金200トンをインド準備銀行(中央銀行)に67億ドルで売却したことを明らかに。写真は1月、ムンバイにあるインド中銀の入り口で(2009年 ロイター/Arko Datta)

 [ワシントン 2日 ロイター] 国際通貨基金IMF)は2日、保有する金200トンをインド準備銀行(中央銀行)に67億ドルで売却したことを明らかにした。

 IMFは9月、保有する金の8分の1に相当する403.3トンの売却を正式に決定している。

 IMF高官によると、インド中銀への売却価格は1オンス当たり平均で約1045ドル。売却は市場の短期的な変動を考慮し、10月19―30日の2週間で実施された。

 売却予定のうち残りの金203.3トンについて、購入に関心を示している中銀の有無は明かさなかった。

  • ロシア政府、年内に予定していた20―50トンの金売却を延期

http://d.hatena.ne.jp/ROBERT-B-PARKER/20091028/1256679711
て言うのもありましたがIMFは桁が違いますね。

わざわざ公表したのも金の最高値更新を懸念してのことでしょうか。
時事通信

  • NY金、最高値更新=一時1081ドル

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000011-jij-int

しかしこの話すっかり忘れてました。2009年10月に
ロイター通信

  • ドル失墜の影で輝く金、公的・民間投資家の需要が後ろ盾

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091002-00000747-reu-bus_all


 10月2日、基軸通貨としてのドルの地位が揺らぐ中、「現物資産」または「無国籍通貨」としての金が輝きを放っている。写真は9月、クアラルンプールの宝飾店で売られる金の延べ棒(2009年 ロイター/Bazuki Muhammad)

 森 佳子記者
 [東京 2日 ロイター] 米国に端を発する世界的な金融危機を受けて、基軸通貨としてのドルの地位が揺らぎ、主要6通貨に対するドル価値を表すドル指数の下落が止まらない中、「現物資産」または「無国籍通貨」としての金が輝きを放っている。

 戦略的資産として金を見直す中央銀行に加え、長期資産運用を手がける民間投資家からもコンスタントな金需要が存在するという。 

 IMFの金放出に食指を動かす中国>
 国際通貨基金IMF)/世界銀行年次総会(10月6、7日)を約2週間後に控えた9月18日、IMF保有する金403.3トンを売却することを正式決定した。売却量はIMF保有する金の8分の1に相当し、中央銀行に売却するか、市場で段階的に売却する方針だ。売却はIMFの資金源の多様化の一環

 IMFの金放出に食指を動かしたのは、世界最大の金購入国で公的金保有を拡大している中国。中国政府筋は「中国は価格が適正で、リターンが比較的高ければ、購入を検討する」との見解を示した。中国人民銀行中央銀行)の当局者は「外貨準備での金保有を一段と高めるべきだが、タイミングが問題だ。市場価格を十分に下回る価格でIMFから購入できるのであれば、検討すべき」との意見を述べている。

 金市場関係者は来週6、7日の年次総会で、IMFと中国から何らかの動きが出るかに注目している。

 中国の金保有高は2003年の400トンから現在1054トンまで拡大した。

 中国に限らず、他の中央銀行でも、資産としての金の位置付けがこれまでと変わってきたもようだ。

 欧州の中央銀行は8月に新たな「中央銀行金売却協定」(CBGA)を締結し、これまで500トンだった年間売却量の上限を400トンに引き下げると発表し、金市場では好材料とみなされた。欧州中央銀行(ECB)はステートメントで「金は引き続きグローバルな金融準備の重要な要素である」とした。

 前CBGAの最終年(9月26日までの1年間)には、500トンの売却制限枠に対して実際の売却額が140トンに留まり、ECBを含む15の欧州の中央銀行が金売却に慎重な姿勢が市場で話題を呼んだ。

 またドイツ連銀(ブンデスバンク=独中銀)は9月25日、9月27日に発効した新CBGAの1年目には大量の金売却を控えると発表している。

 <希釈化するドルと金の台頭> 
 このところの金の人気を映して、金現物価格は過去最高値圏の1000ドル付近を推移し、ニューヨーク・コメックスの金先物の買い建て玉や金ETF(上場投資信託)の金現物保有高も高水準だ。

 市場では、金の現在価値がオーバーシュートの領域との見方がある一方で、金相場の推移は、現行の国際通貨・金融システムの崩壊に備えた動きであるとの見方もある。

 マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表で金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏は、「金が最高値ということは、ドルが最安値という事と同義」とし、米国が金融緩和を極限まで推し進めたことで、ドルの価値が希釈化し、ドル建ての金価格が上昇していると指摘した。

 さらに、「今後人民元がデビューした場合、ドルやユーロ、円の位置関係は現時点で把握しづらい。長期の投資家が無国籍通貨としてのゴールドをポートフォリオに組み入れていくのは自然な流れ」と亀井氏は言う。「金を購入する投資家の底辺は確実に広がっている。金価格の上昇は投資主導型になっており、1000ドル台が妥当価格になるかもしれない」と同氏は続ける

 金の用途はこれまでは宝飾用が最大だったが、今年の第1・四半期以降、投資用の需要(763トン)が宝飾用の需要(355トン)を上回っている。

 米ヘッジファンドのポールソン・アンド・カンパニーは金のETFを大量に購入すると共に、南アフリカ共和国の産金大手アングロ・ゴールド・アシャンティに投資し、筆頭株主に躍り出た。ドルの過剰流動性を背景とする将来的なインフレを見込み、金の保有を積み増し、現在は総資産の46%程度まで金のシェアが拡大しているという。

 金は昨年10月にドル資金市場が機能不全に陥った際に、金融機関や企業がドル資金確保の為に金の換金売りを実施したことで急落し、1オンス=681ドルをつけたが、その後はヘッジファンドや公的・長期民間投資家の需要に支えられて上昇トレンドを維持。9月中旬から1000ドルを挟んだ展開となっている。

 ただ、米国の量的金融緩和の出口が見える状況になれば、金価格が反落する可能性もある。

 「ドルの過剰流動性が収束する気配が見えれば、金価格は下落するだろう。しかし、(米金融機関の)不良債権問題など潜在的な問題は先送りされており、(米)金融緩和は相当期間続けざるを得ず、金価格の動きはそれを織り込み済みと言えそうだ」と亀井氏は言う。

 (ロイター日本語ニュース 森佳子: 編集 村山 圭一郎)

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日本も金買って欲しいですけどね。日本の国の先のことを考えると。国内の金価格は今の時点で田中貴金属でこんな感じですね。
http://gold.tanaka.co.jp/souba/gdimages/d-gold_graph_bg.jpg