景気サイクル投資法ちょっと読んだ。

景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)

景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)

友人の家にあったのでちょっとだけ読ませてもらいました。amazonを見ると大変評価の高い本のようですね。

1/4くらいしか読んでないと思うのですが、要はコモディティ市場の中の株で景気に敏感なのものに注目して他の株価の動きを先取りしようという事のようです。
前も引用した記事ですが、コモディティに関しては、

  • 次にバブルが崩壊するのは米国債市場=ジム・ロジャーズ氏

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091009-00000765-reu-bus_all

 商品(コモディティ)への強気な投資で知られる同氏だが、コモディティに関しては、農作物・貴金属・原油が依然として同氏の好む投資対象だと明言。「農作物の在庫水準は過去数十年間で最も低い水準にある」として、特に最近28年半ぶりの高値を付けた砂糖は、向こう10年間で一段の上昇余地があるとの見方を示した。

 貴金属については、割安感からパラジウムと銀が魅力的と指摘。ただ、長期では歴史的にも実物資産とされる金を投資対象に挙げた。

 また原油相場に関しては、枯渇懸念から強気相場の流れで、バレル当たり最大200ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。

との見方があります(ちょっと関係ないかな)。

またこんな記事もありました。

  • 9月の国内投信騰落率、「株式型ロシア株」分類が+10.29%でトップ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091016-00000772-reu-bus_all

 [東京 16日 ロイター] トムソン・ロイター傘下の投信情報サービス会社リッパーによると、国内追加型投資信託のリッパー分類別9月月間平均騰落率でトップだったのは「株式型ロシア株」のプラス10.29%。2位は「株式型ブラジル株」のプラス8.38%、次いで「株式型エマージングマーケットグローバル」のプラス4.66%だった。

 10月のリッパー・データ・リポートによると、分類別騰落率ランキング(期間内に5本以上のファンドを有する分類が対象)で月間騰落率がマイナスだったのは全55分類中25分類あった(前月のマイナスは17分類)。

 9月の最下位は「株式型業種別金融」分類でマイナス9.69%。2位は「株式型業種別製造業(素材)」のマイナス5.17%、3位は「コモディティ型」のマイナス4.98%だった。

-4.98ですが、この数字って前出の本的にはどうなんでしょう。景気が下向いてくるって事になるんでしょうか。ってリッパーって初めて見ました。http://www.lipperweb.com/ の事のようですが、見方がよく分かりません。なんだか無駄にお洒落なHPの気がしますw

また他の記事では、

  • 「イメージしやすいシナリオ」とは異なるコモディティ市場の現実

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091001-00000023-scn-bus_all

新興国の成長とコモディティ市場の関係=第1回>
 「新興国の成長はコモディティに対する需要を増大させるため、コモディティ価格は上昇を続けていく」というロジックは、一般の人にも非常にイメージがしやすい話である。しかし実際のところ、新興国の成長とコモディティ市場との関係はそれほど単純なものではない。

 たしかに、需給関係はコモディティ価格の大きな決定要因であり、供給能力の限界を前提とすれば“新興国の成長=コモディティ価格の上昇”は当然の帰結といえるだろう。だが、前提条件に問題があるケースが存在するうえ、金融工学の発達によってコモディティ金融商品と同じようになってしまった場合もある。このため、容易にイメージが出来るストーリーにとらわれることなく、冷静にコモディティ市場の動向を分析することが重要である。

 たとえば今春、中国が銅を大量に買い付けたことをきっかけに銅相場は上昇に転じたが、これは昨年、中国が日本円で50兆円を上回る大規模な景気対策を打ち出した効果があらわれて銅の需要が拡大したからではない。実際には、銅価格がLME3カ月先物ベースで昨年7月高値から約68%も下落していたことを好機と捉えて、中国政府が在庫の積み増しに動いたことが大きな要因である。商品運搬コストの指標となるバルチック・ドライ指数は、今年6月の高値から約66%の下落を演じており、中国における実需や実体経済は依然上向いてはいないことを明確に示している

うわ、また知らない言葉が出てきました。バルチック・ドライ指数ですか。
http://d.hatena.ne.jp/chauchauchaunn/20070707/1183773077
に説明がありますね。
http://www.investmenttools.com/futures/bdi_baltic_dry_index.htm#bdi の事ではないかと思います。ともあれ、バルチック・ドライ指数で実需や実体経済が分かるなら、前出の本の言う様にコモディティ市場の株価をみるよりそっちの方がいいような。

まぁ中国って本当はどうなの?というところですが、こんな記事もあります。

  • 中国政府、投融資規制などで産業部門の過剰生産抑制へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091019-00000052-reu-bus_all

 [北京 19日 ロイター] 中国国家発展改革委員会(NDRC)は19日、産業部門の過剰生産能力抑制に向けた対策を10省庁連名の声明で発表した。設備過剰に悩む部門への投資を難しくするとともに、政府の基準を満たしていない産業プロジェクトに対する融資を禁止する方針。特定市場への参入障壁も高くする。

 対策は特に鉄鋼、セメント、板ガラス、石炭化学製品、ポリシリコン、風力発電設備を対象にしている。

上の記事とは別なんですが続きのような記事があります。

  • 中国政府、投融資規制などで一部産業の過剰生産抑制へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091019-00000084-reu-bus_all

 また、アルミ、造船、大豆加工産業での設備過剰の兆候にも注意を払うよう地方政府に求めている。ただ、これらの産業に対しては、鉄鋼やセメントなどの産業と同じように厳格な規制は適用されない。

 10省庁は「多くの産業部門では依然、設備過剰や余剰な施設建設が報告されており、一部では問題が一段と深刻になっている」と指摘。「中国経済は現在、安定と回復の重要な段階にある」とし、設備過剰への対応が経済改革において優先課題とした。

 中国国家発展改革委員会は、ここ数年、鉄鋼やセメントなど一部産業における過剰生産能力を抑制する措置を行ってきた。しかし国内の好景気に加え、地方政府による経済成長や雇用支援措置により、当局の措置は十分に効果が表れていない

銅は出てきませんでしたけど過剰生産という事は、明らかに景気後退サインですよね。

※投資、トレードはご自身の判断で!